当会代表が中心になって実施したがん体験者を対象にしたグループ心理療法の研究結果が日本心理学会の英文誌に掲載されました。概要は以下の通りです。
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この研究は、がん体験者を対象にSCTを用いたグループ心理療法を取り上げています。がんのサポートグループなどでは、がんの罹患体験、日常生活の苦労など、心理療法では「その時、そこで/there and then」と言われる体験を語るのが一般的です。それに対しSCTの手法は「今、ここで/here and now」の体験を語ります。今回、研究に協力してくださった7名のがん体験者の方は、この、SCTの手法にそって全10回(1回、約45分)語りあいました。その結果、「なぜそうなったかわからないけどお互いにつながっている感じ」や「暖かい感じ」を体験し、通常のがん体験を語るグループでの話し方では無かったにもかかわらず、共感が生まれていたことがわかりました。「病気(がん)の話をしないことに最初は戸惑ったけど、重くならなくてよかった」という感想もありました。この論文ではSCTの「here and now」の語りが行われるプロセスと、その効果を検証しています。
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