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SCTの学びが役立っていること(インタビュー)

SCTセミナーに継続参加しているヤマザキさんにSCTについて聞きました(聞き手・泉屋)。

──普段の生活や仕事にて、SCTの学びが役に立っていると感じる状況・場面を教えてください。

ヤマザキ:特に仕事で役に立っていると感じます。心理士として子どもの施設で仕事をしていますが、職員間や関わっている子ども達のなかで、どのようなサブグループができていて、どのような力動が働いているか、という視点で起きている現象を考えてみたり、小さなグループだけで起きていることのように見えて、実はより大きなグループのなかでも何かが生じているのではないかと考えることができるようになり、より広い視野で物事を見たり考えたりすることができるようになりました。

──以前はなかった物の見方をできるようになったんですね。ふるまいとしては何かありますか?

ヤマザキ: SCTを学ぶ前はもともと話すことが得意でないことに加えて、人からどのように思われるのかなどを気にするところがあり、主張することや自分の気持ちを伝えることがなかなかできず、流したり我慢したりやり過ごすことが多かったと思います。SCTを通して、思っているよりも人は自分の発言を気にしていないことや、思っていることを伝えないと相手には何も伝わらないことが体験的にわかり、以前よりもなるべく思っていることや気持ちを伝えようとしていますし、自分の気持ちとしても相手を気にし過ぎなくなって少し楽になったと思います。また、対人面での自分の傾向を知る機会にもなりました。SCTの伝え返しでは、相手の話したことのハートを返しますが、ある意味、話をした人と、話の内容をすり合わせながら相手の言いたいことを理解していくので、1回で完璧に伝え返して理解できなくても、諦めずにわかろうとすることが大事なのではないか、と思うことに繋がったと思います。

──SCTの学びが、具体的にはどのように役に立っているか、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?

ヤマザキ:もともと自分のことをあれこれ考える傾向にありましたが、消極的に考えて思い込むことや、感情と考えが一緒になってとらわれた考えをしていたことも多くあったと思います。長年SCTのグループに参加するなかで、徐々に自分の気持ちはどうなのかと客観的に考えたり、“感情”と“考え”を分けて考えるように心がけています。自分の考えや対人関係でとってしまいがちな態度などを知る機会にもなりました。それらは、心理士として働くなかで、こういう傾向にあるから気をつけなければならないとか、こういう部分は強みなのではないか、とわかったうえで対応することができるので、とてもプラスになっていると思います。

──消極的に考えて思い込むというのは?

ヤマザキ:相手が自分の言動をこう思っているんじゃないかと悲観したり、先々のことについてこういうことが起きるのではと不安になったり、過去のことをうじうじと考えてしまったりしていました。SCTでいうマインドリードや悲観的予測だなと思います。

──他にも何かありましたら是非。

ヤマザキ:SCTではグループ体験のなかで人の話をきいて、最初は「同じだ!」「違う!」と、どちらかになってしまいがちだったのが、体験を重ねるなかで、同じ部分につながりながらもそれぞれに感じていることはオリジナリティがあって違うことを学びました。人は自分と違う部分に目が向いてしまうとそればかりに目がいきがちですが、違うなかにも同じ部分があるのではないか、逆に同じだと思っていても違っていたりするのではないかと思い、“みんな違ってていい”の精神がより培われた気がします。SCTのグループの人は否定せずにわかろうとしてくれると思っているので、受け止めてくれることがどういう気持ちになるのかも理解するのに役立っていると思います。

──ありがとうございました。

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